【2025年】高齢者におすすめの車!選び方のポイントや仕様、車種を紹介!

安全装備が充実している車であれば、高齢者向けの車として選んでも間違いはありません。
しかし、安全性の高さは安全装備だけで決まるわけではなく、運転のしやすさやボディの形状によっても変わります。
そこで高齢者向けの車を選ぶときのポイントを、総合的な視点からご紹介します。

高齢者向けの車ってどんなもの?

そして筋力が弱くなってきている方も多いため、高齢者向けの車には乗り降りがしやすいことも欠かせません。
年齢を重ねると判断力や瞬発力が低下してくるため、交通事故を発生させる確率が高くなりますが、安全装置が充実していれば運転をサポートして危険を回避してくれます。
運転操作が行いやすく、小回りの利くコンパクトカーも安全性能の高い車です。
乗り降りのしやすさやフロアの高さ、グリップの有無によって違ってくるため、車種によって大きく変わる部分だと言えます。
高齢者向けの車では、乗り降りのときに体にかかる負担が少ないように配慮されていることも特徴です。

高齢者向けの車の選び方のポイント

全てのポイントに当てはまる車であれば、高齢者向けの車として理想的です。
①安全装備が充実している

有名なものとして、衝突しそうなときに自動でブレーキが働く機能、ハイビームを自動で切り替えてくれる機能、ハンドル操作をサポートしてくれる機能などがあります。
その他にもさまざまな種類の装備がありますが、それぞれが異なった方面から運転をサポートし、乗っている人の安全を守ってくれます。
安全装備は事故を未然に防ぐだけでなく、事故が起きてしまったときの衝突による衝撃も和らげてくれるため、体が弱くなってきている高齢者向けの車には欠かせないものです。
②セーフティー・サポートカーである

セーフティ・サポートカーというのは、高齢者による交通事故防止対策として経済産業省によって推奨されており、次のように「事故のリスクを低減できる安全性能の高い車」のことです。
政府は高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、被害軽減(自動)ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置等を搭載した車(安全運転サポート車)に「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」の愛称をつけ、被害軽減(自動)ブレーキを搭載した車「セーフティ・サポートカー(サポカー)」とともに、官民連携で普及啓発に取り組んでいます。
出典:サポカー・サポカーS(安全運転サポート車)のWEBサイト: https://www.safety-support-car.go.jp/
上記にあるように、セーフティ・サポートカーは、政府から「高齢者向けの車」として認定された車だと言えます。
具体的な安全装備として、「自動ブレーキシステム」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」などがあり、セーフティ・サポートカーであれば高齢者向けの車として利用しても安全です。
高齢者の方にオススメの車は、クルマの選び方ガイドの”高齢者向けの安全なクルマ!”をご覧ください!
③小回りが利く

大きなサイズの車よりも、コンパクトサイズの車の方が周辺物との距離を取りやすいことは明らかですが、ボディの形状に工夫を施すことで大きくても小回りが利く車もあります。
高齢者向けの車を選ぶときは、実際に試乗してみて、狭い路地や交差点を走行してみることがおすすめです。
④乗り降りがしやすい

下の表にあるように下半身は他の部分よりも加齢による筋肉量の減少率が大きく、高齢になると、体が元気であっても足腰の筋肉を使う車の乗り降りが大変になってきます。
上肢筋肉量(kg) | 下肢筋肉量(kg) | 体幹部筋肉量(kg) | 全身筋肉量(kg) | ||
男性 | 20歳時 | 5.5 | 20.7 | 26.1 | 52.3 |
80歳時 | 4.6 | 14.3 | 24.6 | 43.5 | |
減少率(%) | 16.4 | 30.9 | 5.7 | 16.8 | |
女性 | 20歳時 | 3.3 | 14.4 | 18.6 | 36.3 |
80歳時 | 3.2 | 10.3 | 18.8 | 32.3 | |
減少率(%) | 3.0 | 28.5 | -1.0 | 11.0 |
乗り降りのしやすさに配慮された装備として代表的なものは「低床フロア」「アシストグリップ」などで、高齢者向けの車を選ぶときに注目したいポイントです。
⑤維持費が安い

維持費の安さは、自動車税の金額に影響してくる車の排気量と、ガソリン消費量に影響する燃費によって決まります。
排気量が小さく燃費の良い車を選ぶことによって、維持費の金額は大きく変わるので、高齢者向けの車選びではとくに注意してください。
⑥暖色系カラーである
車のカラーは年齢に関係ないように感じられるでしょうが、暖色系のカラーは膨張色でボディが大きく見え、周囲からは車がより近くに接近しているように見えます。
より近くに接近して見えるということは、歩行者や他の車から危険を感じ取られやすく、事故を防ぐことにつながるからです。

事故防止に役立つ安全装備を一挙ご紹介
そこで主な安全装備の特徴と機能を一挙に解説します。
ご紹介する安全装備が搭載されていれば、高い安全性能を誇っていると言えるので、高齢者向けの車として最適です。
①ハンドル操作サポート

万が一、積雪や渋滞などで車線が見えない場合も、前を走っている車を追従するため機能しないことはありません。
車線をはみ出しそうになった場合は音とディスプレイ表示で教えてくれ、ふらつきがあった場合は休憩するように促してくれるため、高速道路の運転も安心です。
②追従ドライブ支援機能

前の車をレーダーで感知することによって車間距離と速度を適切に保ち、前の車が停止したときにもスムーズに対応できるようになります。
通常速度で走行しているときにも役立ちますが、渋滞時の運転も楽になるので安全性を高めながら運転によるストレスを軽減することが可能です。
③車線はみ出しアラート

高速道路や自動車専用道路で、50km/h以上の速度で走行しているときに利用できます。
ただしウインカーを操作した場合は「車線変更である」と認識し、アラートは作動しないため、無駄な警告音が鳴ることもありません。
④自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)

前を走っている車や対向車のライトを検知して自動的にハイビームに切り替えるため、視界が悪い夜間でも人や障害物を見つけやすくなります。
対向車が多い道路ではヘッドライトの切り替えが面倒ですが、「自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)」が搭載されていればロービームへの切り替えの手間もかからず、周辺の車に眩しさを感じさせることもなく、見やすい視界を確保することが可能です。
⑤自動ハイビーム(アダプティブハイビームシステム)

「自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)」は自動的にハイビームとロービームを切り替える機能ですが、「自動ハイビーム(アダプティブハイビームシステム)」は常にハイビームをキープします。
そして周辺の車を察知すると、ハイビームのまま他車の部分だけ光を遮るところが違いです。
他の車が走っていない部分は変わらずハイビームで照らし、周辺の車を照らす光は少なくなるため、他のドライバーに眩しい思いをさせず、さらに高い視認性を確保します。
⑥自動ブレーキ

警報ブザーが鳴った後にブレーキを踏んだ場合は踏む力を補助し、踏まなかった場合は自動的にブレーキを作動させて衝突を防ぎます。
衝突の回避、衝突時の被害軽減に最も適切な働きをしてくれるので、事故を未然に防ぐためにはもちろん、衝突したときの衝撃を和らげるためにも高齢者向けの車にとって必要な機能です。
⑦標識読み取りディスプレイ

「最高速度標識」「はみ出し通行禁止」「車両進入禁止」「一時停止」の4つの標識を認識します。
街中での走行中に道路標識を見逃すことも防げますが、「車両進入禁止」の標識も認識してくれるため、高速道路の逆走防止にも役立つ高齢者向けの車についているべき機能です。
⑧先行車発進アラーム

信号待ちをしていて、前の車が発進したことに気が付かないという状況は多いもの。
「先行車発進アラーム」が搭載されていればすぐにお知らせしてくれるので、街中での走行をスムーズにしてくれます。
⑨駐車支援機能

「駐車支援機能」は、ハンドルやシフト、アクセル、ブレーキの操作を制御し、駐車操作をアシストしてくれる機能です。
駐車場に、車を停めることに苦手意識をもつ方にオススメです。
車を停める際は、場所を確認したり、周囲を何度も見渡したり等、気を配ることが多いと思います。
「駐車支援機能」は、カメラやソナーによって、周りを確認しながらサポートしてくれます。
さらに、障害物を検知した際に、ドライバーへの注意喚起、ブレーキ制御を行い接触回避をサポートするものもありますので、ぜひチェックしてみてください。
⓾急発進防止措置

アクセルの踏みすぎや、間違いを検知した時に、クルマの加速を抑え、警報ブザーなどでドライバーに注意喚起する機能です。
気をつけてはいても起きてしまうかもしれない操作ミス。もしもの場合に備え、「急発進防止措置」がついているクルマを選ぶと安心です。

高齢者向けの車におすすめの仕様
次の2つの仕様が整っていると車の乗り降りも楽になるため、体に負担をかけることなく車を利用できるでしょう。
①電動スライドドア

電動スライドドアが高齢者向けの車に向いている理由は3つあります。
1つ目は間口が大きく開くから乗り降りがしやすいということ、2つ目は電動のため腕力が弱くても開け閉めが簡単だということ、3つ目は狭い場所でも大きく開けることです。
いずれにしても、乗り降りのしやすさをサポートしてくれるため、高齢者の車にはぜひ搭載されていてほしい仕様です。
②アシストグリップ

アシストグリップに捕まれば乗り降りのときに足腰にかかる負担が少なくなるため、高齢者向けの車選びでは重視するようにしてください。
走行中に体が揺られたとき、体の安定性をサポートしてくれる役割もはたします。
トヨタカローラ博多の公式サイトでは、”高齢者の方におすすめの車”をまとめているので、そちらもぜひご覧ください。

高齢者向けの車種はこれ!
高齢者向けの車選びで迷っている方は、安全面や運転機能性に特化した5種類の車を取り上げているので、いずれかを選ぶことで快適なカーライフに近づくでしょう。ぜひお役立てください!
カローラシリーズ

とくに「カローラ」「カローラツーリング」「カローラ スポーツ」「カローラクロス」は安全性能が高く高齢者向けの車としておすすめです。
カローラが徹底しているのは、安全性能を高めるために欠かせない「見やすさ」と「運転のしやすさ」であり、2つのモットーを軸にして設計されています。
こだわりの安全性能は第三者機関からも認められており、4つの車種すべてにおいて次のような評価を受けました。
・セーフティ・サポートカー
・セーフティ・サポートカーS<ベーシック+>
・JNCAP予防安全性能評価 各年度最高ランク獲得
・衝突安全性能評価 ファイブスター賞 受賞
【カローラ】
カローラは取り回しも、視界も、乗り心地の良さにもこだわった車です。
最小回転半径もセダンでありながら5.0m(※W×Bグレードは5.3m)で、狭い道でもスムーズに走ることができます。
また、あらゆるドライブシーンで危険を察知し、安全運転をサポートしてくれる機能も充実しています。
万が一の事故の際にも合計6つのエアバッグや、優れた衝突安全ボディ構造で、衝突時の被害を軽減してくれます。
【カローラツーリング】
カローラツーリングはあらゆるシーンで使い勝手の良さを感じる、アクティブなスタイルが特徴です。
2024年4月には、寒い日も快適な運転ができる「シートヒーター+ステアリングヒーター」が一部グレードに標準設定されました。
また、室内を爽やかな空気環境へ導く「ナノイーX * 」も追加され、心地よい空間でドライブを楽しむことができます。
見晴らしがよくまるでコックピットのような快適なドライブ空間、低重心パッケージのTNGAプラットフォームによる横揺れの少ない乗り心地と安定性が魅力です。
積み荷に合わせて自在に変化するラゲージルームは、大容量で使いやすく、ライフスタイルを広げてくれます。
安全性能も高いので、アクティブなシニアの方におすすめの車です。
*「ナノイー」はパナソニック株式会社の登録商標
【カローラ スポーツ】
カローラ スポーツは低重心で設計されているので、安定した走行で横揺れが少なく、運転しやすいことが特徴です。
カローラ スポーツも2024年4月に一部改良が行われ、車線変更時の危険を知らせる「ブラインドスポットモニター(BSM)」などがG"Z"グレードに標準装備されました。
静止物や接近車両を検知し、衝突被害の軽減に寄与する機能も設定され、より安全な車へと進化しています。
カローラ アクシオ、カローラ フィールダーと比べると最小回転半径は大きめですが、車体の大きさに反して小回りが利くため、駐車や車庫入れも簡単に行えます。
軽量ながら変形しにくい「高剛性ボディ」と前方から側面までを囲うように配置されたエアバッグによって、万が一衝突してしまった場合の衝撃を和らげ、乗っている人の身の安全を守る高齢者向けの車です。
【カローラ クロス】
カローラクロスはSUVでありながら上質な室内空間、乗り心地の良さ、運転のしやすさを兼ね備えた車です。
カローラシリーズ待望のSUVは、見晴らしがよく運転に集中できるよう、さまざまな配慮がされています。
座り心地にこだわったシートや、広々としたゆとりの空間でドライブが快適です。
また、ボディサイズが大きいSUVなので心配という方も、最小回転半径5.2mの取り回しの良さで軽快な取り回しが可能です。
さらに、気持ちのいい走りと優れた燃費性能を兼ね備えています。
もちろん安全性能も充実しているので、普段も休日も安心してドライブを楽しむことができます。
アクア

アクアは、カラーバリエーションが豊富にラインナップされており、コンパクトなボディサイズと燃費の良さが魅力の車です。
高齢者向けの車のカラーとして、エモーショナルレッド、ブラスゴールド、ポップオレンジクリスタルシャインなどの暖色系の明るいカラーが用意されているので、周辺に自車の存在を知らせることができます。
コンパクトなボディで小回りが利き、運転しやすいことも高齢者向けの車としておすすめの理由です。
またアクアは、優れた燃費性能を実現しています。
ヤリスの次に低燃費であり、アクアであれば維持費を大きく抑えられます。
【トヨタ車との燃費比較】※最も燃費の良いグレードで比較
車種 | 燃料消費率WLTCモード (国土交通省審査値) |
ボディタイプ |
ヤリス | 36.0km/L | コンパクト |
アクア | 34.6km/L | コンパクト |
プリウス | 32.6km/L | セダン |
ヤリスクロス | 30.8km/L | SUV |
さらに、アクアは全車「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」として政府から安全性を認められており、安全性能についても不安はありません。
ルーミー

「ルーミー」は、まるで自宅の部屋のようなくつろぎ空間を提供する居心地の良さが好評のコンパクトカーです。
低床のスライドドアで、乗り降りがスムーズ。高齢者にも嬉しいデザインです。
最小回転半径は4.6m(14インチタイヤの場合)で、小回りも軽自動車並み。
街中での運転操作もしやすい大きさです。
気になる安全性能も、他のトヨタ車と同様に高い水準を満たしています。
衝突回避をサポートしてくれる機能、ペダル踏み間違え時の警告・ブレーキ制御の機能など数々の機能を搭載しています。
パッソ

※2023年10月に販売が終了しています。中古車では取り扱いがございます。
「パッソ」は、その洗練されたデザインで人気のコンパクトカー。
思いついたときに、ぱっと動きやすいサイズ感で、アクティブシニアにもオススメのクルマです。
トヨタの進化した安全性能が搭載されていること、コンパクトカーならではの小回りが効くことの他に、お財布にも優しい車となっています。
燃費性能を追求したエンジンや、圧縮比アップなどの低燃費技術をさらに改良し、エコカー減税の対象となる低燃費を実現しました。
高齢者におすすめしたいポイントがつまった車です。
!生産終了のお知らせ
ご愛顧いただき、ありがとうございました。
トヨタカローラ博多では
高品質なトヨタ認定中古車を多数扱っております。
また、新車は多彩なカーラインアップを
ご用意しております。
シエンタ

運転しやすいコンパクトサイズのミニバンです。
低床&フラットフロア、ワンタッチでオープンできるスライドドアなど、ミニバンならではの乗り降りのしやすさが魅力です。
3列シート車・2列シート車をお好みに合わせて選択でき、多彩なシートアレンジで収納力も抜群なのに、最小回転半径は5.0mの取り回しの良さ!
アクティブにカーライフを楽しみたい方におすすめのクルマです。
足元にも頭上にも、開放感があるのも嬉しいポイント。
ゆとりの2列目足元スペースは、大きめの買い物カゴをそのままサッと置けるので、日常のお買い物の時などに非常に便利です。
また、多くの状況でドライバーをサポートする、先進の安全機能も搭載。
心地よくて、頼もしい、あなたの暮らしに寄り添う一台です。

まとめ
高齢者向けの車選びで最重要視するべきところは、やはり「安全性能の高さ」です。
ご紹介したような安全装備がついていることは欠かせませんが、小回りが利き運転しやすいこと、暖色系のボディカラーが用意されていることも安全性につながります。
また高齢の方にとって、乗り降りがしにくい車は体への負担が大きいため、実際にいくつかの車種に試乗して乗り降りのしやすさを確認してください。
現在は経済産業省による「セーフティ・サポートカー」という認定制度があり、高齢者向けの車選びも比較的簡単になりました。
「セーフティ・サポートカー」として認められている車種の中から、より安全性が高く、運転しやすい車を選ぶことが大切です。
今回紹介させていただいたポイントを、シニア層の車選びの参考にして頂けたらと思います。
高齢者にオススメのクルマは、クルマの選び方ガイドの「高齢者向けの安全なおクルマ」にもまとめてありますのでご覧ください!
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